2023年1月12日

生駒市の治安は?家づくりでの防犯対策と注文住宅におすすめのエリアをご紹介

白と黒のスタイリッシュな一戸建て

「家族でゆったりと暮らせるマイホームがほしい」これから長く住み続けるとなると、地域の安全性や治安が気になるという方もいらっしゃるでしょう。注文住宅を建てる土地探しをはじめる前に、地域の治安状況を把握できていると安心です。今回は、住まいの総合サービス「VITA(ヴィータ)」が主に手掛けている地域である、奈良県生駒市の治安状況と注文住宅を建てる場所としておすすめのエリアをご紹介します。家づくりでできる防犯対策についてもまとめました。

01 Characteristics of Ikoma City
生駒市の特徴

奈良県の北西部に位置している生駒市は、生駒山とともに広がる生駒山地や景勝地として知られている矢田丘陵などがある自然豊かな地域です。大阪府や京都府にも隣接しており、交通の利便性がいいという特徴もあります。大阪難波や三宮へのアクセスがしやすい近鉄奈良線、住宅地として人気の高い学研奈良登美ヶ丘から大阪の南港コスモスクエアまでをつないでいる近鉄けいはんな線など複数の路線が通っている生駒市。都市部への通勤・通学もしやすい関西のベッドタウンといえるでしょう。


02 Security in Ikoma City

生駒市の治安はいい?

生駒市には子育て世代の家族が多く住んでおり、比較的犯罪件数が少ない地域です。奈良県内の主な市町村における、2021年12月末時点の年間犯罪認知件数(奈良県警察「令和3年末 市町村別犯罪認知状況」参照)は以下の通りとなっています。

生駒市の治安はいい 表
市町村別推計人口(人)は令和3年10月1日時点
また、2021年の全国の住居侵入盗認知件数で奈良県の順位をみると、全国47都道府県の中で25番目となり、全国で比較しても平均的な件数となっています。


その中で、先述したように奈良県内にある主な市町村と比較しても生駒市の犯罪認知件数は非常に少ないため、閑静な住宅街が多い生駒市は、小さな子どもがいる家庭でも住みやすい地域といえるでしょう。
また、生駒市の玄関口である近鉄生駒駅周辺には、近鉄百貨店をはじめとした商業施設、モスバーガーや鎌倉パスタなどの飲食店が多数点在していますが、深夜まで営業しているお店が少なくなっています。子育て中の家庭も多い生駒市では、自然と夜遅くまで出歩く人が少なくなっているのです。


03 About safety when commuting to school

通学時の安全性は高い?

生駒市内の学区では、2012年に登下校中の児童が死傷する事故が相次いだことを受け、1年に1回通学路の点検が行われています。新たに危険な箇所が発見された場合には、市の教育委員会に報告する仕組みとなっているのです。
過去の教訓に基づいて、今後の事故を防止する取り組みが続けられている点は、これから通学する子どもや家族が安心できる重要なポイントとなるでしょう。


生駒市が実施している防犯対策

地域住民のボランティアによって成立しているこども110番の家は、子育て世代が多く地域全体で子どもたちを守る意識が高い生駒市が、積極的に取り組んでいる防犯対策といえるでしょう。

生駒市内の交番・警察署

近鉄生駒駅のそばには、生駒警察署と近鉄生駒駅前交番があります。近鉄生駒駅以外でも、国道168号線にも近い近鉄東生駒駅、住宅街として人気のあるけいはんな線の白庭台駅など、駅のそばには交番が設置されている場合が多いです。
そのほか、住宅街である生駒台・鹿ノ台などにも交番や駐在所が設置されています。

04 Security measures

家づくりでできるセキュリティ対策とは?
住宅と建築用金具

一戸建ての住宅は、マンションと比べるとどうしてもセキュリティ面で劣ってしまいます。治安がいいとされる生駒市ですが、万が一に備えて住宅に防犯対策を施しておくと安心でしょう。
注文住宅の家づくりでできる、セキュリティ対策をご紹介します。

窓・玄関に二重ロックを設置する

窓は、空き巣の侵入経路になりやすい場所です。窓に二重ロックを設置しておくことで、窓ガラスが破壊されたとしても両方の鍵を開けるまでの時間稼ぎができます。玄関のドアも、上下部に鍵がついている2ロックタイプを選ぶことがおすすめです。
防犯性能を高めるために、面倒であっても窓・玄関ともに両方の鍵をしっかりと閉めて外出するよう意識しましょう。

窓を防犯ガラスにする

空き巣の侵入経路として選ばれやすい窓は、防犯ガラスにしておくと安心です。防犯ガラスには、強い衝撃があっても壊れにくいという性質があります。窓を完全に破るまでに時間がかかる防犯ガラス製の窓を設置しておくことによって、住宅の防犯性能は格段に上がるでしょう。
壊れにくい防犯ガラスは、突風や地震が発生したときにガラスが飛び散る危険性の軽減にもつながります。災害による家への影響を少なくするためにも、防犯ガラスを取り入れておくといいでしょう。

センサーライト・監視カメラを設置する

空き巣は、目立つことを恐れます。近くを通ると反応して発光するセンサーライトは、手軽にできて効果的な防犯対策といえるでしょう。センサーライトは玄関に設置している住宅が多いですが、リビングにある人が入れるような大きな窓の付近への設置もおすすめです。
さらに、万が一空き巣に入られた場合の手がかりにもなる監視カメラを設置しておくとより安心できます。監視カメラの代わりにダミーのカメラを設置するといった、不審者を近づけないような工夫もおすすめです。

外構を工夫する

空き巣は、目外構は、設計を工夫することで防犯対策につながります。玄関や勝手口、窓などを外構で覆っていると、空き巣が侵入しようとしているところを周囲から見えないように隠してしまうことになるかもしれません。
あえて玄関などの侵入経路が外からでも見えやすいように外構を設計することで、防犯対策になるのです。高い塀をつくらないことで、広々とした開放感のある外観に仕上がります。
また、家の周りに砂利を敷くなども防犯対策として効果があります。外構の雰囲気に併せておしゃれに対策できるため、取り入れてみるとよいでしょう。


広い庭のある四角いお家

04 Areas recommended for custom-built houses
生駒市内で注文住宅におすすめのエリア

一治安がよく、子育て世代も暮らしやすい環境にある生駒市。注文住宅を建てる場所としておすすめのエリアをピックアップしてご紹介しましょう。

白庭台

白庭台は、近鉄けいはんな線の白庭台駅周辺にある住宅街です。1980年代後半から1990年にかけて開発された、高級住宅地でもあります。緑豊かなかんじょういけ緑道を中心として、白庭台みはらし公園や白庭台北公園が設けられている閑静な地域。子どもと一緒にゆったりとした自然環境の中で暮らせるでしょう。

鹿ノ台・美鹿の台

生駒市と奈良市の境に位置している近鉄けいはんな線の終着駅である学研奈良登美ヶ丘駅周辺には、鹿ノ台・美鹿の台などの住宅街が広がっています。鹿ノ台中央公園や鹿ノ台スポーツ公園といった遊び場が複数点在しており、子育てもしやすい地域です。
駅の周辺には、イオンモール奈良登美ヶ丘やガスト、セブンイレブンもあり、日常の買い物や飲食もしやすくなっています。

真弓

真弓は、近鉄けいはんな線の学研北生駒駅の近くに位置している住宅街です。昔ながらの住宅街であり民度が高いだけでなく、真弓小学校があるため多くの子どもたちも暮らしています。エリア内には、スーパーヤオヒコやクスリのアオキなど、日常生活に欠かせないお店も点在。ひとつのエリアで生活が成り立つ便利さがあります。


安心できる家づくりは住まいの総合サービス、
VITA ARCHITECTUREにお任せ!

生駒市の治安と地域で行われている防犯対策、注文住宅におすすめのエリアから家づくりでできる防犯対策までをまとめてご紹介しました。奈良県の中でも比較的治安がいい生駒市には、安心して子育てしやすい環境が十分に整っています。これから建築する住宅にも防犯対策を行うことで、より安全性の高い生活が実現できるでしょう。
安心して暮らせる注文住宅を建てるなら、理想の家を形にできる住まいの総合サービス「VITA(ヴィータ)」までお気軽にご相談ください。

【編集】
1級建築士...1名・2級建築士...2名 / 木造建築士...1名 / 宅地建物取引士...5名 / 賃貸不動産経営管理士...2名 / FP1級...1名・FP2級...2名・FP3級...5名 / 行政書士...1名 / AFP...1名


関連記事:生駒市の住みやすさを徹底解剖!利便性やマイホームにおすすめのエリアとは

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生駒市で水害リスクのあるエリアは?安心して暮らせる注文住宅の土地選び

住宅水災被害イメージ

近年、台風や集中豪雨による大規模な水害に関するニュースをよく耳にします。地震や火事への対策とともに、水害対策は、家づくりにおいて重要なポイントです。今回は、注文住宅を建てる際の、水害を考慮した土地選びのポイントから、家づくりにおける対策までご紹介していきます。奈良県生駒市での、土地探しの参考にしてください。


01 Land selection is important
安心して暮らせる注文住宅を建てるには土地選びが大事

住宅の地盤調査イメージ

注文住宅を建てるとき、安心できる家を建てるには、まず土地探しが大切です。最近は集中豪雨や洪水など、多くの自然災害が発生しています。さまざまな自然災害から身を守るための1つとして、洪水や豪雨によるリスクが少ない土地を選ぶことも大事です。その際に参考にしたいのが、ハザードマップです。


02 flood risk

ハザードマップで見られる水害リスクとは

ハザードマップとは、そのエリアにどのような災害被害があるのかを示した地図です。中でも、水害に関する情報を見られるハザードマップには、以下の種類があります。

住宅の地盤調査イメージ

洪水ハザードマップ

洪水ハザードマップでは、河川の氾濫時に想定される浸水域や浸水の深さ、避難する場所について表示しています。ただし、国土交通省により作成されたハザードマップでは、中小河川の氾濫に関する情報は反映されていないことが多くあります。より詳細な情報を得るためには、お住いの市町村で作成されたハザードマップを確認するようにしましょう。

津波ハザードマップ

津波ハザードマップでは、津波が発生したときに押し寄せるエリアや津波の高さを見られます。津波は、海に面する地域だけでなく、海に面していない地域でも注意しておく必要があります。というのも、津波は川をさかのぼり、内陸にまで影響を及ぼすことがあるからです。内陸の地域の方も、一度津波ハザードマップを確認しておくと安心でしょう。

高潮ハザードマップ

高潮とは、強い低気圧が発生した時に、低気圧により海面が吸い上げられ、波が高くなったり、海面の水位が上昇したりする現象です。高潮ハザードマップでは、台風などの影響で海水が堤防を越えた場合に、浸水のリスクがあるエリアや浸水の深さを表しています。

内水ハザードマップ

内水は、内陸部で起こる浸水のことで、下水道などで排水が追い付かずに、家庭のトイレやふろ場の排水溝、マンホールなどから水があふれ出て浸水する現象です。大雨が降ったとき、低地などで急に排水が集まると発生しやすく、河川の近くでなくても起きる可能性があります。内水ハザードマップは、内水が起こりやすいエリアや浸水の深さを示したものです。

ため池ハザードマップ

ため池は、地震や豪雨などの理由で堤体に亀裂や滑落が生じ漏水が起きると、破損した場所が広がり、貯水圧に耐えられずに決壊します。ため池ハザードマップでは、ため池が決壊した際に予測される浸水エリアや浸水までにかかる時間、浸水の深さを示しています。

03 Areas with high flood risk

水害リスクの高いエリア

続いて、生駒市における水害リスクを把握しておきましょう。

生駒市の特性をチェック

まずは、奈良県内の年間の降水量をみてみましょう。

2021年奈良県降水量

昨年の奈良県全体の年間降水量は、約1,600mmでした。
奈良県全体の降水量と比較しても、瀬戸内気候区に属する生駒市は、年間を通し雨量が少なく、年間の降水量は約1,500mmで、比較的温暖な地域です。日本の年間降水量は平均約1,700mmのため、日本の中でもほぼ平均的な降水量のエリアと言えます。また生駒山地や矢田丘陵、西ノ京丘陵に囲まれたエリアで、富雄川、竜田川、天野川、山田川の最上流部に位置していることも特徴です。


生駒市の防災における留意点

自然特性をふまえると、夏のシーズンには、低地で集中豪雨の発生に伴う洪水、山麓地では、がけ崩れや土砂流、地滑りなどの土砂災害に注意する必要があります。海には面しておらず、内陸であることから、高潮や津波などの被害を受けることは少ないでしょう。

生駒市の過去の水害

続いて、生駒市で起きた過去の水害を確認しておきましょう。生駒市において、人的被害をもたらした水害は、確認できるもので2件あります。1966年7月の集中豪雨では土砂災害が発生、1972年7月には豪雨により洪水が発生し、家屋が全壊する被害がありました。近年では、人的被害が生じるほどの災害は発生していませんが、2012年8月の集中豪雨の際は、床下浸水が8戸、2014年8月に発生した台風11号の際には、道路の陥没や路肩の崩壊、水路が溢水するなどの被害が生じています。

生駒市の洪水リスクがある地域

生駒市には、竜田川と富雄川という、洪水により大きな被害が起こる可能性がある河川が流れており、浸水想定区域に指定されている地域があります。ハザードマップで見ると、浸水想定区域になっているエリアは、富雄川のある生駒市高山町と、谷田町、中菜畑1丁目、中菜畑2丁目、壱分町、有里町、小瀬町、小平尾町の竜田川周辺です。中でも、特に洪水が及ぼす影響が大きいと想定されている地域は、小瀬町から小平尾町周辺の竜田川が神田川と合流するエリア、乙田川と合流するエリアです。

ため池が決壊したときにリスクが高いエリア

生駒市内には、ため池が複数点在しており、地震などによりため池が決壊した際には、浸水のリスクも考えられます。市内北部に位置する高山ため池は、奈良県の調査によると、過去最大級の地震が発生した場合でも、安全であることが確認されていますが、想定外の地震により決壊する可能性はゼロではありません。万が一決壊した場合には、富雄川に沿って、浸水が想定される地域が広がっており、場所によっては5m以上の浸水が想定されるエリアがあります。このエリアで土地探しを考えている場合には、生駒市高山ため池ハザードマップを活用し、より安全なエリアや避難場所をあらかじめ確認しておくことが大事でしょう。

このほかにも、疋田上池や新池、喜里池など県から指定されたため池を対象に、ため池ハザードマップが作成されています。マップ内には、一時避難場所や避難経路における注意点なども記載されているので、チェックしてみてください。

生駒市に浸水のリスクが低い高台はある?

生駒市内で、浸水リスクが少ないエリアは、ハザードマップで浸水想定区域に指定されない、竜田川や富雄川から離れた地域でしょう。避難場所に指定されている場所周辺のほか、西松ヶ丘や東生駒4丁目、さつき台2丁目、中之町なども高台なので、浸水の心配が少ないです。

土地探しの際には水質もチェック

水質が汚濁していると、人の健康や生活環境などにさまざまな被害を及ぼします。生駒市を流れる竜田川は、源流部周辺から住宅地が形成されており、生活排水が多く流れ込みます。
そのため、上流で汚染が顕著です。高山町の高山ため池から流れ出る富雄川は、上流の自然環境が良く、水質は比較的良好です。しかし、近年生駒市北部に位置する北田原町では、水質汚濁が目立つようになってきており、水環境を改善する活動が行われています。

04 Measures against flood damage
生駒市周辺で家づくりをする時の水害への対策

住宅の疑問イメージ

ここからは、家づくりをする際の水害に対する対策についてご紹介します。


盛り土で敷地を高くする

1つ目の対策としては、盛り土により敷地全体を高くしておくことです。また、鉄筋コンクリートにより基礎を高くつくることや、1階部分に居住空間をつくらず、駐車場や倉庫にするピロティ構造にしておくことも浸水に効果的でしょう。


防水性が高い外壁を選ぶ

外壁には、防水性が高いものを選ぶと、浸水があった場合でも家の劣化などの被害を少なくできます。防水性が高い外壁材は、金属系のサイディングやタイルです。また、フッ素塗料にも防水効果があるため、おすすめです。


敷地の周りに高い塀を立てる

敷地の周りに防水性の高い塀をつくり、敷地内に水が入ることを防ぐのも1つの方法です。門扉に使用する素材は防水性が高いものを使用し、止水板を設置することで、水の侵入を効果的に防げるでしょう。


電気設備を高い位置に設置する

エアコンの室外機や外部・内部コンセント、給湯器などの設備機器を高い位置に設置しておくことも、浸水による被害を防ぐ方法になります。家の1階と2階でブレーカーを分けられる場合は分けておくと、1階が使用できなくなった場合でも2階は使用できるため安心です。


生駒市には災害発生時に受けられる補助制度はある?

生駒市では、災害などにより死亡した場合、その遺族に、災害弔慰金の支給を行うことになっています。また条件に応じて、災害障害見舞金の支給も行っています。家が半壊や全壊した場合には、災害援護資金の貸し付けも行っていますが、ご自身でも災害に備え火災保険に加入しておくと安心でしょう。


05 Let's take counsel!
水害に強い家づくりをするなら、
VITA ARCHITECTUREに相談!

注文住宅をつくる際、まずは土地探しが重要なポイントになります。水害に強い家づくりを目指すのであれば、高台の土地を選ぶことが大事でしょう。しかし必ずしも、希望している土地が高台や水害のリスクが低い土地とは限りません。ハザードマップを活用し、避難経路などの確認をしておくと同時に、災害リスクに備えた家づくりをすることも、水害から身を守る方法の1つになるでしょう。
VITA(ヴィータ)では、土地や家の性能、デザインなど家づくりに総合的に関わっています。生駒市や奈良市を中心とした土地探しや家づくりをお考えの場合には、ぜひVITAにご相談ください。


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1級建築士...1名・2級建築士...2名 / 木造建築士...1名 / 宅地建物取引士...5名 / 賃貸不動産経営管理士...2名 / FP1級...1名・FP2級...2名・FP3級...5名 / 行政書士...1名 / AFP...1名


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【生駒市の注文住宅】ハザードマップで見る土地探しのポイント

ハザードマップの地図

自然環境と近隣大都市までのアクセスに恵まれた奈良県生駒市。県庁所在地である奈良市と並んで住みやすい街としても知られています。生駒市で注文住宅を建てたいと考える方も多いのではないでしょうか。注文住宅を建てる際に気をつけたいことの1つに土地選びがあります。本記事では、ハザードマップで見る土地探しのポイントや、耐震・免震などの地震対策について詳しく解説します。生駒市で一戸建てのマイホームを新築したい方は、家づくりの参考にぜひお読みください。


01 What kind of place is Ikoma City?
生駒市とはどんなところ?

Q&A

奈良県を代表する生駒山のふもとで発展した生駒市には、歴史ある文化財や寺院などが残されています。生駒山を越えると大阪府に隣接しており、近鉄奈良線で生駒駅から大阪難波、さらには神戸・三宮までのアクセスが良好です。近年は大阪のベッドタウンとしても注目され、多くの新築物件が立ち並んでいます。また、市内には大型ショッピングモールなどもあり、住みやすさの面でも人気の高い街です。


周辺を通る断層

奈良県や周辺には8つの活断層があります。生駒市に近い断層は、生駒断層帯、大和川断層帯、あやめ池撓曲-松尾山断層の3つです。中でも、南北約38kmに延びる生駒断層帯については、2018年に起こった大阪北部地震の影響で、断層帯が動く可能性が指摘されていました。生駒断層で内陸型地震が発生した場合、奈良県西部を中心に、多くの死者や負傷者が出ると想定されています。
そのほか、今後30年の発生確率が70%以上と予想されている南海トラフ巨大地震が起こった場合、生駒市は震度6弱程度の被害を受けるといわれています。


変形地や旗竿地


02 Check the hazard map

生駒市の地震ハザードマップをチェック(地震時に災害が発生しやすい場所)

生駒市では過去に起こった地震により、家屋倒壊や土砂崩れなどの被害が発生しています。そのため、地震が起こったときに災害が発生しやすいエリアを地震ハザードマップとして公表しています。注文住宅のための土地探しの際に注意すべき場所を確認しましょう。


地層の種類

生駒市には南東部から北部中央にかけて矢田丘陵があり、西側には生駒山を擁する生駒山地があります。生駒山の東側、つまり現在の大阪府に接する斜面はかつて地底でした。生駒断層帯が存在したことにより、隆起して現在の地形が生み出されました。したがって、生駒山地の奈良県側に断層はありません。比較的なだらかな生駒山系ですが、標高550mに達する山頂部は生駒市の方角に突き出した形をしています。生駒市から見ると、生駒山が独立した峰のように見えるのです。生駒山の中腹から上は、ハンレイ岩という深成岩でできています。深成岩はマグマが地下深いところで固まったもので、硬いのが特徴です。

地盤の強度

生駒市の地震ハザードマップには、震度階級ごとに示した地盤の揺れやすさマップと、建築物の倒壊率を示した建物危険度マップがあります。いずれも生駒断層帯を震源とした場合に想定される予測図です。地盤の揺れやすさマップでは、市内を走る枚方大和郡山線沿線の中央部東側を中心に震度7と予測され、最も危険度が高くなっています。震度5強以下の予想は市南東部の大和郡山市や奈良市に接するエリアです。建物の倒壊率が30%を超えるエリアは、生駒駅南側や枚方大和郡山線沿線などに点在しています。

03 Area prone to landslides
生駒市で土砂崩れが起こりやすいエリアは?

地震による土砂崩れは、ときに人や建物に大きな被害をもたらします。揺れにより山崩れが起こり、大量の土砂が堆積物や水を含んだ土石流となって流れ落ちたり、緩やかな斜面で地滑りが起きたりすることが土砂崩れの主な原因です。
生駒市には土砂崩れによる災害が起こりやすい地域があります。市内のエリアごとに7つに分けてハザードマップを公表。土砂災害警戒区域をイエローゾーン、土砂災害特別警戒区域をレッドゾーンとして見やすく地図上に示しています。危険なゾーンはそれぞれの地域の複雑な地形によって、広く点在しています。土地探しをする際は、生駒市の土砂災害ハザードマップも見ておきましょう。


過去の災害事例

生駒市では、過去に土砂災害が発生しています。記憶に新しいものでは、2017年の台風21号による土砂崩れです。市内中央部の西松ヶ丘エリアの住宅地では、施工業者による違法な盛り土が崩落し、大きな被害がありました。市の避難指示により、ハザードマップにも記載のある「たけまるホール」などに近隣住民が避難しています。
土砂災害は地震だけでなく、台風や豪雨などの影響もあります。近年では、全国各地で集中豪雨が発生していることもあり、土砂災害には注意が必要です。

04 Possibility of liquefaction
生駒市で液状化はおこる?
浸水した家イメージ

液状化とは、地震発生の際、地盤が液体になってしまう現象のことをいいます。液状化が起こりやすいのは、主成分や大きさの同じ砂からできた土が、地下水で充満している場合です。通常、同じ大きさや成分の砂でできた地盤は、粒子が結束して支えあっています。しかし、地震によって振動が繰り返された結果、地下水の圧力が高くなり、砂の粒子の結束がほどけて水に浮いた状態となる現象が液状化です。液状化すると、水よりも比重が高い建物が傾いたり沈んだりします。また、水よりも比重の低いマンホールなどは浮き上がってしまいます。
2016年に起こった熊本地震では、各地で液状化現象が発生しました。とくに農道や農地、農業用施設や河川堤防などに多く、住宅地では外構の傾斜や沈下などが起こっています。

また、生駒市では今までに大きな液状化被害は報告されておりませんが、今後大きな地震が発生した際に、平群町寄りの一部地域では液状化が発生する可能性もあると想定されております。
生駒市で注文住宅を検討する場合は、液状化対策や地震に強い家づくりをしている住宅会社を選ぶようにすると、万が一に備えて対策ができるでしょう。


05 Earthquake countermeasures
注文住宅における地震対策

2021年の1年間で日本で発生した地震の数は2424回となり、過去12年間でみると4番目に多い回数となりました。
地震発生が多い日本で、注文住宅を建てる際は、まず土地の地盤を調べる必要があります。そのうえで、もし地盤が弱いという結果がわかった場合は、地盤改良のための補強工事を行うことがあります。また、地震対策のために住宅の耐震と免震についても知っておきましょう。


地盤調査や地盤改良の種類・特徴

注文住宅を建てる土地の地盤が弱いと、年数が経つにつれて地盤沈下が起こり、建物が崩壊する危険性があります。地盤改良工事が必要かどうかは、地盤調査データにしたがって判断されます。判断基準は2つです。
1つ目は、建物を地面が支える強さが20~30KN/㎡以下と判断された場合。そして2つ目は、総合的な周辺情報によって地盤強化が必要と判断された場合です。敷地内や敷地周辺で過去に陥没した土地、液状化などの可能性がある土地、盛り土で造成された土地や埋め立て地などが該当します。
地盤改良工事の種類は、セメントで地表を固める「表層改良工法」、円柱状に地盤を固めた抗で建物を支える「柱状改良工法」、地中から綱管を使用して建物を支える「小口径綱管抗工法」です。地盤の軟弱な部分が、地表からどの深さまであるかによって、工法が変わります。軟弱な地盤が地表から2mまでと浅い場合には、表層改良工法で強度を高めます。軟弱地盤が地中の2~8mの場合は柱状改良工法です。地盤補強が30mの深さまで必要な場合には小口径鋼管杭工法が用いられます。

また、「天然砕石パイル工法」という、小さく砕いた天然石を地面に埋め込み形成した石柱を使って地盤を補強する工法もあります。軟弱地盤にも適応可能で、地震よりも強く、水はけも良いため、液状化効果も防ぐ効果も期待できます。

耐震と免震の違い

耐震とは、地震発生時の揺れに耐えられる構造のことです。壁や骨組みを補強することで、建物の耐震性を高めます。耐震性が高い住宅は、強い揺れが起こっても倒壊や破損を招きにくいとされています。

耐震の強度は耐震等級で図ることが可能です。耐震等級は1~3の3段階で示すことができ、数字が大きいほど耐震性が高い指標となります。これから新築を建てる場合は、ひとつの目安とするとよいでしょう。
また、VITA ARCHITECTUREでは最高レベルの耐震等級3を標準仕様としておりますので、安心してマイホーム建築をお任せいただけます。

一方で免震とは、地盤と建物を切り離した構造のことです。基礎と建物のあいだに免震装置を設置して、揺れを吸収します。地震の揺れが建物に伝わりにくく、家具の倒壊や壁のひび割れなども軽減されます。


06 Support system
生駒市で受けられる各種支援制度

生駒市では、今後起こり得る地震に対する安全性の確認を行い、自然災害で被災した方を支援するための制度があります。生駒市で受けられる支援制度について理解しておきましょう。

既存住宅の耐震診断費用を助成

既存住宅の所有者が、地震による建物の安全性を確認するために行う耐震診断にかかる費用の一部を助成する制度です。診断にかかる費用のうち、税抜で3分の2を補助します。ただし上限は2万円まで。2022年5月16日から補助金申請が開始され、対象となる30棟に達し次第、締め切られます。耐震診断に着手する前までに補助の申請を行ってください。

被災者への生活支援

生駒市で自然災害が起こった場合には、被災者生活支援に関する総合相談窓口が開設されます。被災した方は、安定した生活の確保に必要な資金について、被害の状況により見舞金や支援金の給付、生活再建資金の貸付や税金の減免などが行われます。


07 Let's take counsel!
生駒市で注文住宅を建てるなら、地域に根差した信頼の工務店・VITA ARCHITECTUREへ!

生駒山のふもとにあり、富雄川や竜田川が流れるなど自然環境に恵まれた生駒市。大阪までのアクセスも便利で、住み心地のよい街です。比較的地盤の強い生駒市は、注文住宅を建てるべき安全なエリアといえるでしょう。しかし、将来的に地震による被害を受けないという保証はありません。いざというときの被害を最小限に抑えるためにも、土地探しは慎重に行いましょう。暮らしやすさにこだわった安心の注文住宅を建てるなら、生駒市のVITA ARCHITECTUREへお任せください。


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